2022年10月5日
表面処理加工のメッキとは?種類や目的、コストなど事例を基に分かりやすく解説
こんにちは。白河工場の検査チームが担当します。
今回は当社で加工しているプレスもしくは端子製品に施される表面処理のメッキ加工について紹介します。
まずはプレス加工後(メッキ前)の製品と、メッキ処理を行った製品の一例です。
上記写真の製品のメッキ処理は電気メッキ(※1)のバレル方式(※2)で処理を行っています。
(※1)電気メッキ:
メッキ液(析出させたい金属のイオンを含む電解液)にメッキ処理を行いたい製品を入れ、通電させることで表面に被膜を形成させる方法。
(※2)バレル方式:
小さな穴の空いた樹脂製のバレル(樽)に製品を入れ、メッキ液に浸漬させ回転させることでメッキ処理を行う方法。
一度に大量にメッキ処理を行うことができるため、低コスト、短納期の点でメリットがある。
製品の使用目的により様々なメッキ処理を行います。
当社取り扱い製品で代表的な電気メッキを紹介します。
・無(半)光沢錫メッキ
・金メッキ
・光沢ニッケルメッキ
・三価クロメートメッキ(亜鉛メッキ→クロメート処理)
製品のサイズや形状によっては吊るし(引っ掛け、ラック)方式(※3)も行っております。
(※)3吊るし方式:
製品の穴を治具の爪にかけ、製品が吊り下げられた治具ごとメッキ液に浸漬させる方法。
多くの場合、治具に製品をかけるため穴が開いている必要があるが、穴がなければ挟む等の手段で固定することもある。
前述のバレル方式に対し、比較的製品サイズが大きい場合、キズが付かない必要がある場合、変形しやすい形状の場合に適した方式。
当社では、長年のお付き合いで信頼のおける品質と技術力を持ったメッキ協力会社に依頼して
金属製品の加工⇒メッキ処理⇒検査を一貫して行うことで、お客様にご満足いただける品質の安定的な製品提供に努めております。
お取引様によっては、当社で主に取り扱う端子台金具以外にも、自動車、医療機器、携帯電話、カメラ、家電等々に使われる電子部品の
金属プレス加工からメッキ処理の実績があります。
またメッキ処理だけでなく化学研磨、熱処理、酸洗い処理等も含めた、各種表面処理も承ります。